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ミツマタは三枝又は三又とも書きます。原産地は中国中南部・ヒマラヤ地方です。
開花は3月~4月 枝先に黄色の手毬を半分にしたような大変良い香りの花をつけます。昔は三枝を「サキクサ」とも呼ばれたみたいです。
       
春されば先ず三枝の幸くあれば後にも逢む恋を吾妹   柿本人麿呂
 
こんな歌もあります。万葉の頃ですね。
戦国時代(16世紀)には和紙の原料とされていましたが、明治以降は紙幣の原料に使用している事はご存じと思います。
花言葉 意外な思い・肉親の絆・永遠の愛・淡白
春の訪れを待ちかねたように咲き余り見られない珍しい花木らしいです。
 
つぶやき
今日は母の命日です。桜の花の好きな優しい人だったと聞かされました。私は幼くて顔もしりません。只、お葬式の日は雨だったことは鮮明に覚えています。桜の花をと思いましたが、まだ咲かず、珍しい香りのよいミツマタにしました。香りが好きな人と、残されていた香水の瓶を見て思いました。
 
垣越しにほのかにただよふミツマタのボールの花にしばし佇む
 
綺麗ですね 言へば翁は嬉し気に手折りて差し出すミツマタの花
 
もつれたる記憶の糸をほぐすかにかすかに聴こゆ母の呼ぶ声
 
とりどりの色で揃へたマグカップ一つ選ぶ日優しい時間