短歌と日々の想い

自作の短歌と日々の想いを書いています。

2015年09月

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藪蘭、和名(山菅)ヤマスガ
 
気が付けばあちこちで今を盛りと咲いています。地味で目立ちませんが、群生すると、とても綺麗な花です山野に自生した葉が蘭に似ていることからヤブランと名付けられ、万葉では山菅として詠まれています。
花期 7月~10月 日陰を好みます。
花言葉 謙遜・忍耐・隠された心  原産地 日本・東南アジア
花の後黒い実を付けます。
和風庭園などの下草として用いられ丈夫な花です。紫が多いけど白・ピンクもあるそうですが、私は紫しか知りません。
 
咲く花は移ろふときありあしひきの山菅の根の長くはありけり  大伴家持
 
ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ   柿本人麻呂
 
軒下に耐へて咲く花山菅の淡きむらさき山里しのぶ
 
ぬばたまの闇にも咲けり藪蘭の人恋し気に星空仰ぐ
 
雨上がり細き葉揺るがせさわさわと風の吹き来て玉露光り
 
藪蘭に添ひて咲く花露草のひともとなれど見るは嬉しき
  つぶやき
夕餉にはワイングラスを一つ置きあやなす琥珀秋の音のする
 
何時の間に遠ざかりたる子等なりてなきと思ひぬ秋桜咲く
 
ぼーつとして何をするなく庭眺めそんな自分が意味なく愛し
                                                         
                                                          

イメージ 1イメージ 2  千日紅 別名ゴンフレナ 1年草
原産地 メキシコ・熱帯アフリカ
 
花言葉 不朽・変わらぬ愛・不滅の愛
長い間花の色が変わらないので、ドライフラワーや、仏花として愛用されています。鮮やかな色はドライフラワーとしても変わりません。江戸時代初期に渡来。
ボンボンのような愛らしい花です。
花期 7月~10月
江戸時代中期にはすでにドライフラワーとした記録があります。
 
千日紅の市
 10月3日 杉並区妙法寺境内
 
10時~20時
 
 
あざやかなセンニチコウとおはぐろの祖母が顕ちけり八月の庭  鳥海昭子
 
風吹けばゆらゆら揺れり玉の花千日紅咲けば秋の香のする
 
草叢に咲きたる花の千日紅愛らしき玉君は微笑む
 
千日紅咲けば嬉しくけふなれば君知り初めし秋浅き日に
  つぶやき
何となく友に逢ひたく誘ひだし呑みて語りぬ更ける秋の夜
 
時として不意におそひし寂しさにキッチンに立ちて野菜を刻む
 
久々にデパ地下行けば秋・秋と季節の香り集めて並ぶ
 
  

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玉簾 別名ゼフィランス・
レインリリーとも言います。
彼岸花。タマスダレ属
中央南アメリカ原産
 
花言葉 清い愛・潔白
花期7月~10月
 
 
 
日本には明治初期に渡来しました。花壇などに多く利用されています。
純白の美しい花で一つだけでも美しいけど、群がって咲く様も格別。
花は陽が当たる頃咲き夕がたになると閉じ2~3日咲き続けます。
花の白さを玉に例え葉が並んでいる様子を簾に見立て、雨後に咲かせることから
レインリリーとも言うそうです。
 
十日目の旅の便りは庭さきのタマスダレ咲くところで読みぬ  鳥海昭子
 
明日は人を迎える準備玉簾        雅舟
 
植込みに目立ちて咲きぬ玉簾わたしを見てと言ひた気に映え
 
雨降りて濡れても尚も名のごとくレインリリーよ清らかに咲く
 
秋来むと言ひしばかりに彼岸花夕暮れなれば素直にしぼむ
  つぶやき
気温の差昨日とけふとは違ひすぎ乱れて咲きぬ春の七草
 
缶ビールぐっと呑みたり潤ほして枝豆つまむ晩夏の宵に

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夏から秋にかけて咲く木槿です。
中国産、奈良時代に渡来し、この季節欠かせない、白・淡い紫・ピンクの美しい花を咲かせます。
花は大きく5弁花  韓国の国花
 
朝花が開き夕がたには萎んで又、翌朝別の花が次々と咲きます。
木槿は「一日花」と言われ人の世の栄華を称へ「槿花一朝の夢」と言われていますが、次々に別の花が咲きますので、長く楽しめます。
花期 7月~10月  花言葉 信念
 
 
 
それがしもその日暮らしぞ花木槿          一茶
 
雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿のはな   斎藤茂吉
 
咲きながら散り逝く花の木槿なり淡き初恋終はるかのごと
 
こんなにも丈の高きと思ふ程木槿は咲けり背のびて写す
 
寂しさのきわまりたれば夕暮れに白き木槿の花咲きました
    つぶやき
秋刀魚焼く匂ひほのかに漂ひて来る秋しのぶ雨の路地裏
 
海見れば恋しと思ふ母は亡く潮の遠鳴りあきあかね飛ぶ

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