藪蘭、和名(山菅)ヤマスガ
気が付けばあちこちで今を盛りと咲いています。地味で目立ちませんが、群生すると、とても綺麗な花です山野に自生した葉が蘭に似ていることからヤブランと名付けられ、万葉では山菅として詠まれています。
花期 7月~10月 日陰を好みます。
花言葉 謙遜・忍耐・隠された心 原産地 日本・東南アジア
花の後黒い実を付けます。
和風庭園などの下草として用いられ丈夫な花です。紫が多いけど白・ピンクもあるそうですが、私は紫しか知りません。
咲く花は移ろふときありあしひきの山菅の根の長くはありけり 大伴家持
ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ 柿本人麻呂
軒下に耐へて咲く花山菅の淡きむらさき山里しのぶ
ぬばたまの闇にも咲けり藪蘭の人恋し気に星空仰ぐ
雨上がり細き葉揺るがせさわさわと風の吹き来て玉露光り
藪蘭に添ひて咲く花露草のひともとなれど見るは嬉しき
つぶやき
夕餉にはワイングラスを一つ置きあやなす琥珀秋の音のする
何時の間に遠ざかりたる子等なりてなきと思ひぬ秋桜咲く
ぼーつとして何をするなく庭眺めそんな自分が意味なく愛し